2022年03月21日

第62回演奏会に出演して

 創立65周年記念グリーン・エコー第62回演奏会を、3月19日に開催しました。昨年は新型コロナ感染症の流行により演奏会は中止となり、2年ぶりの演奏会でした。今回は開催すること自体が大きな目標でしたので、色々な方のご支援により何とか無事に開催できたことに感謝しております。
 指揮者の広上淳一先生始め共演してくださったソリストの皆様、名古屋フィルハーモニー交響楽団、名古屋芸術大学ハルモニア合唱団、ご協力をいただきました関係者の方々、コロナ禍の中で会場にお越しいただいた観客の皆様に心から御礼申し上げます。

 新型コロナ感染症の世界的流行は、多くの方の命を奪った上、人と人との交流に制限をもたらし、私たちの日常を大きく変えてしまいました。我々合唱団の活動も制限されました。長期間の練習休止、限られた全体練習、団員の減少などにより、大曲であるベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」が歌いこなせるのかという不安もありましたが、何とかここまで来ることができました。また、感染防止対策も大きな課題で、練習時の対策は当然として、演奏会ではマスク着用で舞台後方の2階観客席で歌い、飛沫防止用のビニールシートを設置しました。声量が制限される厳しい環境での演奏でしたが、愛知県芸術劇場コンサートホールの響きの良さに助けられました。

 グリーン・エコーは長い活動の中で、被災者支援を実施したり、日本初演の曲に積極的に取組むなど、社会的な意義を意識しながら合唱活動を続けてきました。2020年の演奏会では東日本大震災をテーマの一つとして取組みました。当初、今回の演奏会は、新型コロナにより変わってしまった日常の中で、人間の内面的な安息と人類の平和を願う「荘厳ミサ曲」を歌うことが、多少なりとも観客の皆様の励ましになるのではないかとの思いがありました。ところが、2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻という暴挙により、子どもを含む多くの方が亡くなり、故郷を追われた光景を目の当たりにして、ベートーヴェンがこの曲に込めた平和への強い願いが大きなテーマとして浮き出てきました。最終楽章「アニュス・デイ」で何度も繰り返される「pacem(平和を)」という言葉の重みをかみしめながら歌いました。 (ヨッシー)
posted by blogstaff at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常風景

2022年03月07日

春は、もうすぐ

演奏会本番まで2週間を切りました。完全に私事ですが、ここへ来て、家族の介護のため練習を休まざるを得なくなってしまいました。

この2年、コロナ禍で医療機関勤め、持病のあるハイリスクな家族もいて、練習に満足に参加できたわけではなかった上に、ラストスパートと思っていたこの時期の欠席は本当に痛いです。スタッフとしての仕事もできず、焦りと申し訳なさと、もちろん家人の病状の心配とで、ため息が出ます。

でも本番の舞台に立つことを諦めてはいません。演奏会のチラシをお手に取ってくださったり、当団のホームページで見て頂いた方もいらっしゃると思います。解釈は色々あると思いますが、暗い森のむこうに明るい光が差しているデザインは、辛い時期にも諦めなかったベートーヴェンの思いを映しているように感じています。

冬来たりなば春遠からじ。
土曜は関東と東海で、春一番も吹いたそうですね。昨日は一転、冷たい強風が吹きましたが、きっと春はそこまで来ていると思っています。(A)
posted by blogstaff at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常風景