2022年10月29日

「ナーズム・オラトリオ」

先月になりますが、グリーン・エコーの元指揮者高橋昭弘さんが、合唱指揮をする「ナーズム・オラトリオ」を市民会館で歌いました。
練習が始まった4年前には、ナーズム・ヒクメット(作詞)も、ファジル・サイ(作曲)も?の状態でしたが、練習日ごとに配布される、高橋さんの情熱あふれる膨大な資料を読むうちに身近になり、トルコのドラマにもハマっていきました。

演奏会前日には高橋さんの熱意とセンスあふれる素敵なプログラムが配布され、チケット委員の「さらにもう1枚を!」という呼びかけもあり、「ナーズム・オラトリオ」合唱団の一員としての一体感が高まりました。
当日は4年間も慣れ親しんだ曲目を、これで最後と愛しむように歌い上げることができました。
高橋さんと共通する大学時代の同期生・後輩からは、終演と同時にブラボーメールが続々と届き、懐かしくも幸せな数日間でした。

そして10月29日の朝日新聞名古屋版に、名古屋男声合唱団の写真と共に高橋さんのやさしい笑顔が掲載されました。
ナーズム・オラトリオと並行して、引き揚げ体験を歌う創作曲「棄民」を10年近く準備してきた様子が読み取れる記事です。

高橋先輩の指揮でこれからも歌う機会はありそうです。
次のお誘いを楽しみにしています!! (U)


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2022年10月14日

久々の涸沢カール

涸沢カール20221005.jpg
途切れた年がありながらも、若い頃から夏には夫婦で北アルプスあたりへ登山に出かけていました。仕事をリタイアし、時間ができたのでいつでも山へ行かれると思った途端、コロナ禍のもと、密を避けられない山小屋泊の登山はためらわれ、この2年間は宿泊を伴う登山を自粛していました。
この夏は行動制限もなくなり、そろそろ夏山登山を再開しようと考えたところ、天候が安定せず、また、あてにしていた山小屋の従業員にコロナ感染者が出て営業自粛に、などということが続き、機会を逸してしまいました。
“かくなるうえは紅葉の山へ!”ということで、久々に涸沢カールへ行こうと思い立ったところ、今度は涸沢の2軒の小屋の予約が取れません。昔は「こんにちは、お世話になります」と言えば、山小屋は予約なしでも泊めてもらえるものでしたが、時代が下るにつれ、だんだん予約制になってきて、コロナ以降は完全予約制になってしまいました。おまけに、睡眠時身体を横向きにし、隣の人の足が顔の前にくるというようにするなどして、入るだけ登山客を押し込むという従来のようなことはなくなり、山小屋と言えど、一人ずつのスペースを一定確保するようになったため、収容人数が大幅に減ってしまったのです。

さて、涸沢カールにある山小屋は希望日の1か月前の同日午前8時から電話での予約受付開始。何度かけても、ずーっと話し中が続きます。1時間後にようやく繋がったと思ったら、もう満室!
がっかりです。
そんな事情で涸沢カールでの宿泊を諦めました。そのかわり幸いにして、涸沢カールへの登り口であり、上高地の一番奥の横尾山荘に前泊し、涸沢カールからの下山後は同じく上高地内の徳沢ロッヂに泊まるという日程を組むことができました。ところが、天気は出発の前日まで続いた晴天が全国的に崩れるという展開になりました。久々の涸沢カールへの道は、厚い雲の下、小雨の中を歩くことになってしまいました。横尾小屋を出発し、登ること3時間ほどで、目指す涸沢カール(2,300m)に到着。到着した時は雨が上がっており、色づいたナナカマド、ダケカンバと穂高連峰の稜線をかろうじて見ることができました。

若い頃に見て心に焼きついている“青空に真っ赤に色づいたナナカマドと穂高の山々”をもう一度見たいと思って歩いたのに、今回は叶いませんでした。でも、若い頃、涸沢カールを通って、奥穂高岳や北穂高岳へ(時には土砂降りの雨の中を)何度か登ったことを思い出していました。
紅葉で色づいた涸沢カールと荒々しい岩山のコントラストはまことに美しく、実に雄大です。この季節になると新聞の写真やテレビなどでも見ることができますが、やはり実際にその場に身を置き、目の当たりにするのとではまるで違います。そのような大自然の中に身を置くことは、これからもできる限り続けていきたいと思います。涸沢カールまでは上高地の河童橋から6時間、この夏にも高齢者の山岳遭難のニュースをよく耳にしましたので、涸沢カールから先の険しい道へ行くことは少しためらわれますが、これからも体力にあった山歩きを続けていきたいと改めて思いました。(M)
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2022年10月03日

声磨きの旅

発声や歌い方のYouTubeにハマっています。発声を指導するYouTube は以前からもありましたが、最近、とても多くなった気がします。
特に気に入っているのがバリトン歌手車田和寿さんの「歌の翼に」というレッスンとリリカ兄弟というお二人の投稿です。
「歌の翼に」はシリーズもので発声を中心に往年の歌手たちの発声のサンプルなどを使ってわかりやすく解説してくださっています。リリカ兄弟はイタリアで活動中のテノールのお二人で、声の出し方をそれぞれの言葉で語っておられます。同じテノールなのに声の出し方はそれぞれなんですね。
他にもいろんな声楽家のYouTubeを見ていますが、みなさん、自分が留学したり実践で身につけた知識を惜しげもなく披露してくださっています。しかも映像、音声付きですからわかりやすい。
ここまで教えてもらっていいんですかって思いで見ることもよくあります。中には、本当は教えたくないと銘打ちながらの投稿あります。思わず納得してしまいます。
高い声や大きな声が出るようになると合唱はますます楽しい。これからも声磨きの旅は続きます。(と)
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