3月4日のグリーン・エコー第63回定期演奏会まで、正味1か月となりました。実は、今回演奏するカール・ジェンキンスの「グローリア」の3曲目には手拍子をするところが2か所あります。練習を始めた頃、「楽譜を持ちながら手を叩くことはできないのだから、その間だけ楽譜を脇にでも挟むのだろうか、それにしてもほとんど暗譜しないといけないのか」と不安に思っていたところ、12月になると、音楽委員会から、「今回の演奏会は暗譜を目指そう」という呼びかけがあり、少なくとも「グローリア」の3曲目は暗譜するということになりました。
さあ大変です! 何度も歌っていると自然に音と歌詞が覚えられる曲もありますが、そのような曲でも細かい音の長さや強弱、他のパートの動きなど、すべてを覚えるのは難しいので、今までも暗譜で臨んだ本番は少なく、自分のパートはほぼ覚え、でも楽譜は持って歌う演奏会が多かったのでした。しかも、「グローリア」の3曲目の歌詞はなんとヘブライ語!
6回、同じ音程が繰り返されるのですが、歌詞によって全く違うメロディのようになっていて、とてもハードルが高い。例えば、「ハレルヤ(フ)」というところでも、「ハレルーヤーー」だったり、「ハーーレルーフ」だったり、まったく頭が混乱してしまいます。
ある日の練習の帰り道で、同じ方向に帰るメンバーに「とても覚えられる気がしないわ」とぼやいたら、その人は「100回やってできなくても、200回やればできるかもしれない」と、とても積極的です。そこで、私も考えを改め「頑張らねば…」と奮起しました。
ところが、通勤していた頃は、地下鉄やバスの乗車時間にイヤホンで音楽を聴くことができたので、暗譜する時間も確保できたのですが、職を離れて“主婦”となってみると、自分だけで音楽を聴く時間は意外に持ちづらいのです。そこで、まずは3曲目の暗譜を目指そうと、自分が覚えやすいペーパーを作ることから始めました。
楽譜のコピーを切り貼りして、自分のパートだけにし、6回繰り返される部分を並べて、歌詞の区切りに線を引き、どこが異なっているかが一目でわかるようにしました。それをまずは一人になれる場所、トイレに貼りました。そして、お風呂場にはビニール袋に入れたものを置くようにしました。もちろんお出かけする時のバッグにも潜ませました。ふふ、なんだか試験勉強でもしているような気分になります。
それからは、そのペーパーとにらめっこです。1回目を覚えた、と思って、次に進みます。そのあとに覚えたはずの1回目を歌おうと思うと、もうごちゃごちゃになってしまいます。
しっかりついた“老人力”が恨めしくなるのですが、ただ繰り返しあるのみです。
さて、そろりと老いの道を歩みながらも、久しぶりに“負けるもんかの精神”を奮い立たせる私は、あと1か月でどこまで覚えられるでしょうか?
願わくば、本番には楽譜を外して、指揮者に集中して思い切り歌いたい。楽譜とのにらめっこは続きます。(M)
2023年01月26日
2023年01月17日
オペラ「カルメン」
先日、県芸術劇場大ホールで行われたウクライナ国立歌劇場によるオペラ「カルメン」を見ました。人生を長く生きてきたからなのか演奏がよかったからなのか、それぞれの登場人物のそれぞれの場面の心情にとても共感できました。終わったとき多くの観客がスタンディングオベーションをして、拍手がいつまでも続きました。やっぱり演奏が素晴らしかったからなんですね。
「カルメン」は合唱の出番が多く、グリーン・エコーでも何回か取り組みました。
私はグリーン・エコーに入団して最初のステージが「カルメン」でした。素敵な曲がいっぱいありすぐに大好きになりました。仲間でハイキングに行ったときも「カルメン」を歌いながら歩きました。
また、「男はつらいよ」シリーズの山田洋次監督によるちょっとこだわりの演出の「カルメン」も経験しました。練習の過程で山田洋次監督がグリーン・エコーの合宿に来てくださり、団員と意見交換してくださったこともとても印象に残っています。
「カルメン」では合唱は4幕全部に出て活躍します。兵士になったり、街の若者、タバコ工場の女工、酒場の客、密輸団、闘牛の観客とみんなノリノリで演技し歌いました。いまでもあの前奏曲を聞くだけで心が踊ります。
グリーン・エコーで音楽の楽しさを知った大好きな曲のひとつです。(と)
「カルメン」は合唱の出番が多く、グリーン・エコーでも何回か取り組みました。
私はグリーン・エコーに入団して最初のステージが「カルメン」でした。素敵な曲がいっぱいありすぐに大好きになりました。仲間でハイキングに行ったときも「カルメン」を歌いながら歩きました。
また、「男はつらいよ」シリーズの山田洋次監督によるちょっとこだわりの演出の「カルメン」も経験しました。練習の過程で山田洋次監督がグリーン・エコーの合宿に来てくださり、団員と意見交換してくださったこともとても印象に残っています。
「カルメン」では合唱は4幕全部に出て活躍します。兵士になったり、街の若者、タバコ工場の女工、酒場の客、密輸団、闘牛の観客とみんなノリノリで演技し歌いました。いまでもあの前奏曲を聞くだけで心が踊ります。
グリーン・エコーで音楽の楽しさを知った大好きな曲のひとつです。(と)
2023年01月01日
初夢
最近、指揮者からこんな注意を受けるようになった。「ベースは人数が増えたんだから、もっと他のパートとのバランスを感じて控えめに歌ってください。控えめに!ですよ」2023年3月、拍手が鳴りやまないグリーン・エコー第63回演奏会が大成功に終わると、間髪入れず合唱大好き男性が10人まとめて入団してきた。グリーン・エコーの演奏会に感動して、そして次の第64回演奏会に選ばれたクラッシックの名曲がどうしても歌いたくて参加してきたメンバーだ。合唱団の『団員集まれ作戦』はまんまと成功した。ボリューム感たっぷりの柔らかい男声合唱の響きが空間に広がって、その中には我が老声も優しく溶け込んで、誰もがうっとり、、なんちゃって、、、
以上『私の初夢紹介コーナー』でした。
さて皆さま、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。振り返れば昨年は芸文コンサートホールで6回も歌うことができて私には幸せな1年でした。宇宙までも届きそうな壮大なフィナーレの後、会場に沸き起こる万雷の拍手、そしてホール全体に一気に広がる満足感と一体感。「今回も歌えて本当に良かった!」おかげ様で至福の瞬間を何度も味わうことができました。感謝感謝。コロナ禍の事情から舞台奥の客席2階で歌いましたが、これもまた楽しく。指揮者のタクトとそれに呼応するオケメンバーの動きを眼下に見下ろせる舞台中央の特等席。音楽に合わせて夢中で眺めていると自分の出番も忘れてしまいそうでした。なんとも幸せな音楽会。今年はこの楽しみを分かち合うメンバーが一人でも増えると嬉しいかな、と念じつつ新年のご挨拶とさせていただきます。(はなパパ)
以上『私の初夢紹介コーナー』でした。
さて皆さま、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。振り返れば昨年は芸文コンサートホールで6回も歌うことができて私には幸せな1年でした。宇宙までも届きそうな壮大なフィナーレの後、会場に沸き起こる万雷の拍手、そしてホール全体に一気に広がる満足感と一体感。「今回も歌えて本当に良かった!」おかげ様で至福の瞬間を何度も味わうことができました。感謝感謝。コロナ禍の事情から舞台奥の客席2階で歌いましたが、これもまた楽しく。指揮者のタクトとそれに呼応するオケメンバーの動きを眼下に見下ろせる舞台中央の特等席。音楽に合わせて夢中で眺めていると自分の出番も忘れてしまいそうでした。なんとも幸せな音楽会。今年はこの楽しみを分かち合うメンバーが一人でも増えると嬉しいかな、と念じつつ新年のご挨拶とさせていただきます。(はなパパ)