2023年02月27日

ひたすら

少し前、団内機関紙『しんりょく』に、暗譜のコツを何人かの団員に尋ねた回答文が掲載されました。手拍子が出てくる曲は暗譜する、と団で決めたものの、苦戦する人が多かったためです。いつも早い段階から暗譜できているテナーのTさんのコツを知りたいと思いながら読んだのですが、Tさんに限らず『ひたすら歌う』という回答が多かったです。私がいつも歌っている通勤の車の中、というのはどうやら定番のよう。安直な道などないのだと、がっかりするようなホッとするような…。でも歌いこんだ結果として、いつの間にか覚えていた、というのが私にとっては理想です。

25日は松井先生のご指導で本番前、最後の練習でした。松井先生の練習については前回のブログでも取り上げていますが、いつも練習が終わるのが惜しいほど楽しく幸せな時間です。今回はオーケストラのスコアについても話してくださり、次の木曜のオケ合わせが楽しみになってきました。

練習場までの往復3時間の車中と練習の2時間半、ひたすら歌って家に着き、まだ歌いたい気持ちで遅い夕食をとりました。こんなふうに『ひたすら歌える』のは幸せなことです。歌いたいというモチベーション、家庭や職場の環境、健康状態…等々、全てに恵まれたことに改めて感謝しています。

いよいよ、今週土曜日が演奏会です。お客さまに楽しんでいただけるよう、皆で心を込めて歌います。ご来場を心よりお待ちしています。(A)
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2023年02月12日

松井慶太先生の練習日

来る3月4日(土曜日)の第63回演奏会で歌う『ユビラーテ・デオ』(7楽章)は、旧約聖書の「詩編100」(賛歌 感謝の詩)をラテン語、ヘブライ語、アラビア語、中国語、ズールー語、スペイン語そして英語の7か国語で、『グローリア』(5楽章)にはラテン語の典礼文「栄光の賛歌」にヘブライ語の「詩編150」が挿入されています。
とりわけ中国語の発音が難しかったのですが、ネイティブの先生の講習があり、それらしい雰囲気で歌えるようになりました。

松井慶太先生の3回目の練習では、それぞれの言語に沿って個性的に表現された、各楽章のイメージを豊かにふくらませてくださいました。
中国語のやわらかく、ふわっとした音色には「水墨画のように、湿度と温度を高め、色々な香りがするように」とか、「リズムが言葉からあふれる」ズールー語の楽章では、ドラムの神様「スティーヴ・ガッドの大地を踏みしめるような深いビートを」などと。
そして練習最後に「聴いてくださる方たちには、言葉はわからなくても、歌詞と音色はつながっています。もうひと頑張りしましょう!」と。

先生のコメントを、赤鉛筆で書き込んだ楽譜の歌詞を、さらに深く読み込んで、「寒いときに手をあたためるように、大地をあたためるような声」で歌えたらと思っています。
戦いや災害の地に想いを馳せ、平和を願う気持ちで会場が満たされることを祈りつつ。

そんな気持ちを、しばらく誘っていなかった懐かしい友人たちにも伝えたくなりました。
こちらも、「もうひと頑張り!」です。(U)
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