2017年07月24日

ひとつの響きに溶け込むこと

5月21日、犬山国際観光センターでの練習で、初めてひとつの響きに溶け込むことが体感できた。
第59回演奏会に向けて、指揮者の川瀬賢太郎さんに、バースタイン「チチェスター詩篇」最終部のコラールを指導していただいていた時のことである。川瀬さんは、各パートの音量、ピッチ、響きを丁寧に調整しながら、バス、アルト、ソプラノとそれぞれの音を重ねていき、最後に私のパートであるテナーを入れた。その時、会場の空間にひとつの響きが満たされた感じがした。かつてない経験である。
私は合唱歴5年であるが、こんな経験は一度もない。グリーン・エコーで歌っていてハーモニーが綺麗に響くことはあっても、自分の声が全体の中に溶け込んでしまい、ひとつの響きが空間を満たしたことは、この時が初めてである。うまく表現できないが、空気の代わりに響きが空間を満たし、不思議な浮遊感と厳かな雰囲気が合わさった感じがして、いつまでもこの音、この響きの中に漂っていたい、そんな気持ちであった。
キリスト教会で美しい聖歌を聴くことは、こんな感じの中に身を置くことかもしれない。人々が教会へ足を運ぶのも、こうした心地良い感覚を味わいたいという気持ちが、無意識に中にあるのではないか。

残念ながら、その後同じ感覚を味わうことはないが、近い感じはよくある。一度この感覚を味わうと、そうした状態になるように、周りの音や響きを聴きながら自分のピッチや響きを調整していくことに、自然に心がけるようになった。今までの自分は、与えられたパートの音を正確に出そうと努力はしていたが、周りの音や響きを聴いてそれに交じり合おうとする気持ちが弱かったような気がする。
こんな大切なことに今頃気がつくとは情けない限りであるが、今回の体験は合唱を続けていく上で大きな収穫であった。合唱の魅力は尽きない。   (ヨッシー)
posted by blogstaff at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常風景
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