2019年01月13日

音感

 子どもの頃から音楽を移動ドで感じていた。知っている曲をオルガンやリコーダでハ長調やイ短調に移し替えて、自分なりに演奏していた。楽器の演奏は、譜面があればそれにあう運指で実音が出せるので、譜面どおりの音で演奏はできる。一方、歌を譜面通り歌うには、実音が分からないと歌えない。私は移動ドしか分からないが、簡単なフレーズならフレーズの初めの音をピアノなどで弾いてもらうと、何とか譜面の音で歌うことができる。しかし、転調が多かったりナチュラルや臨時記号が出てくると、だんだん混乱してくる。やはり歌の場合は、実音が分かる方が良い。
 ただ、実音が分かると逆に混乱することもあるようだ。例えば、記譜と実音が異なる移調楽器を演奏する場合である。私の娘は小さい頃からピアノを習っているので実音が分かるが、小学生の頃ブラスバンド部に入ってトランペットを担当することになり困っていた。学校のトランペットはB♭管であったため、譜面ではドの音であっても実際はシ♭の音が出る。譜面上の音と出てくる音が異なるため娘は譜面を書き直していたようだ。私は移調楽器であるテナーサックスを吹いたことがあるが、実音が分からないためそうした苦労はなかった。
 オーケストラの総譜を見ると、移調楽器は他の楽器と合奏できるように調性が変えてある。ハ長調の曲なら、ヴァイオリンやフルートはそのままハ長調で記してあるが、B♭管のクラリネットであればニ長調で記譜されている。指揮者はこんな複雑な譜面を見て全体の響きが分かるのだから、私には想像できない頭の構造である。
 さて、今取り組んでいるペンデレツキの「クレド」は、いきなり合唱から始まるところが何か所もあるし転調も多く、移動ド派の私はかなり苦戦している。自分なりに実音をとる練習をしているが、なかなかできるようにならない。そうこうしているうちに、本来の移動ドの方もあやしくなってきた。やはり、実音の分かる人がうらやましい。(ヨッシー)
posted by blogstaff at 19:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常風景
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