『あなた、腕の動きがおかしいね。手は小指から出して小指から入れる。こうやって水を押していって、フィニッシュで手首を返して、そのまま小指から出せばよい』私の下手くそなバック(背泳)を見かねて声をかけてくれたのは、同じコースで泳いでいたシニア女性。ほぼ毎日1,500m泳いでいると言うこの女性の泳ぎは力強くそして速い。休まずに泳ぎ続けた後で息切れもしていない。『どこも悪くないから健康診断も受けない』と笑い飛ばすこの方の年齢は81才。『さあ泳ぐかな。お先に』と私に声をかけた男性は、プールの壁を蹴って潜っていく。でも、なかなか浮上してこない。もう浮上する頃だと思ってもまだ出てこない。『大丈夫かな』と不安を覚えた頃、ようやく25m向こうの壁に姿を表した。いつも潜水泳ぎばかりしているこの男性は80才だ。息使いも荒く、激しく水を切り裂いてバタフライに打ち込む女性がいる。水の上を弾む様に泳いでいる。『もっと自分を追い込んでタイムを上げていきたい』と言うこの女性の年齢は72才。定年を契機に近所の市営プールに通い始めたが、とんでもなく元気な人達に出会うことができた。そんな途方もなく元気な人達が、ごく普通にしかもたくさん存在していることにびっくりした。このプールに通っていると、世にいう高齢化などではなくて、別次元の世界が新たに始まっていると思われてならない。風貌は多少年配に見えても、心も体も信じられないほどに若々しい。プールはコロナ影響で3ヶ月間閉鎖となったが、6月初めから再開している。検温や住所申告などの手続きは増えたもののその賑わいは以前と全く変わらない。じゃれあって歓声を上げる
子供達、会話を弾ませながら水中を歩き続ける年配層、みんなとても楽しそうだ。お隣の筋トレ室も同じ時期に再開していて盛況を呈している。感染症の事例も全く発生していない由。スポーツ会館からみえる景色はもう空いっぱいの青空だ。合唱も演奏会も一気に青空になります様に!(はなパパ)
2020年08月26日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187843516
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187843516
この記事へのトラックバック