2022年01月20日

広上先生の『荘厳ミサ曲』第1回練習日

1月13日は広上淳一先生による第1回目の練習日でした。
先生とは2016年の演奏会(ブラームス『ドイツ・レクイエム』)以来、6年振りです。
前回と同じくピアニカを抱え、ベートーヴェン肖像画のマフラーのような真っ赤な色のTシャツを着て登場されました。背中にはMOVE ON とプリントされています。 

頭を撫でながら「仏門にいて今年から髪を剃りました(笑)」
楽譜を見せながら「ベートーヴェン先生が第九よりも自信を持っていた最高傑作です。
こんな時期ですから、マスクをしながらでも歌える喜び、指揮ができる喜び、音楽ができる喜びを味わって頂ければ、今回の皆さまの演奏会は大成功だと思います」
「90分近い作品で、歌いっぱなしです、細かいことは何も申しません!」と挨拶される。

「羊羹のような固形物を消化するように」とか「漉し餡でなく粒餡のように」「ここは美味しいビールを、あるいは吟醸酒を」と食べ物に例えて、マスクを通しても言葉がはっきり聞こえるように指示されました。
歌い進むにつれて、テンポや曲想が明確になり、「栄光の讃歌」としての第2章「グロリア」のイメージがまとまってきました。 

先生は休憩後、黒いTシャツに着替えられ、第3章「クレド」の練習に入りました。
フーガでは、「3拍子は余韻の残るダンスのように、常に流動的に流れて」と。
速いテンポに遅れないように、大きなジェスチャーをしながら、賑やかに手拍子と掛け声で指揮をされ、終わると「ソリストが歌うようなフーガだね! 合唱が歌うのは大変!」

先生のわかり易い指揮とユーモアあふれる元気な声、表情豊かなピアニカ演奏に助けられて、2時間余りの練習もあっという間に過ぎてしまいました。 

共演のハルモニア合唱団の方たちも参加されたので、ボリュームのある若い声に圧倒されながら、皆と共に歌える喜びを満喫することができました。 

MOVE ONには立ち止まっている時間はなく、常に前進すべきとの意味があるとのこと、初めて歌う難曲『荘厳ミサ曲』の練習に不安を感じていた、私の背中を押されている想いがしました。(U)
posted by blogstaff at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常風景
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