知り合いから「バッハの全曲を納めたCD・DVDを貰い受けてほしい。」というメールが突然送られてきた。しかも無償が条件とのこと。自分はバッハを熱心に聴くものではないし無償では気が引ける、と婉曲にお断りした。しかし、先方はかなりの勢いでとにかく受け取ってほしいと、再度の依頼が来た。
経過を伺うと、知り合いも知人から譲り受けたという。元の持ち主が早世されて、その遺品を整理する中で、ご遺族から喜んでいただける人に譲りたいとして、知り合いが戴くことになった。真面目な知り合いは、2年間で全てのCD・DVD150枚以上を聴き終えて、ご遺族にも確認の上で、次の人に引継ぐということで私に白羽の矢が立ったわけだ。
バッハの曲は、多少フルートを吹くことからフルートソナタは全て持っているが、他はブランデンブルク協奏曲や無伴奏チェロ組曲など少数の有名な作品のCDしか持っていない。恥しながら合唱の入っている曲も数曲しか聴いたことがない。熱心なファンではないのだ。早世された元の持ち主のことや全曲聴き終えた知り合いのことを考えると、多少気が重くなってきた。
これからは当分の間バッハを聴くことになるが、あの白いかつらを被った厳めしい顔を想うと、居住いを正して聴かねばならぬような気がしてきた。このブログを書いていても、頭の中ではトッカータとフーガの重厚なオルガンの音が響いている。(ヨッシー)
2022年11月20日
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