2023年01月26日

めざせ暗譜!

3月4日のグリーン・エコー第63回定期演奏会まで、正味1か月となりました。実は、今回演奏するカール・ジェンキンスの「グローリア」の3曲目には手拍子をするところが2か所あります。練習を始めた頃、「楽譜を持ちながら手を叩くことはできないのだから、その間だけ楽譜を脇にでも挟むのだろうか、それにしてもほとんど暗譜しないといけないのか」と不安に思っていたところ、12月になると、音楽委員会から、「今回の演奏会は暗譜を目指そう」という呼びかけがあり、少なくとも「グローリア」の3曲目は暗譜するということになりました。
さあ大変です! 何度も歌っていると自然に音と歌詞が覚えられる曲もありますが、そのような曲でも細かい音の長さや強弱、他のパートの動きなど、すべてを覚えるのは難しいので、今までも暗譜で臨んだ本番は少なく、自分のパートはほぼ覚え、でも楽譜は持って歌う演奏会が多かったのでした。しかも、「グローリア」の3曲目の歌詞はなんとヘブライ語!
6回、同じ音程が繰り返されるのですが、歌詞によって全く違うメロディのようになっていて、とてもハードルが高い。例えば、「ハレルヤ(フ)」というところでも、「ハレルーヤーー」だったり、「ハーーレルーフ」だったり、まったく頭が混乱してしまいます。

ある日の練習の帰り道で、同じ方向に帰るメンバーに「とても覚えられる気がしないわ」とぼやいたら、その人は「100回やってできなくても、200回やればできるかもしれない」と、とても積極的です。そこで、私も考えを改め「頑張らねば…」と奮起しました。
ところが、通勤していた頃は、地下鉄やバスの乗車時間にイヤホンで音楽を聴くことができたので、暗譜する時間も確保できたのですが、職を離れて“主婦”となってみると、自分だけで音楽を聴く時間は意外に持ちづらいのです。そこで、まずは3曲目の暗譜を目指そうと、自分が覚えやすいペーパーを作ることから始めました。
楽譜のコピーを切り貼りして、自分のパートだけにし、6回繰り返される部分を並べて、歌詞の区切りに線を引き、どこが異なっているかが一目でわかるようにしました。それをまずは一人になれる場所、トイレに貼りました。そして、お風呂場にはビニール袋に入れたものを置くようにしました。もちろんお出かけする時のバッグにも潜ませました。ふふ、なんだか試験勉強でもしているような気分になります。
それからは、そのペーパーとにらめっこです。1回目を覚えた、と思って、次に進みます。そのあとに覚えたはずの1回目を歌おうと思うと、もうごちゃごちゃになってしまいます。
しっかりついた“老人力”が恨めしくなるのですが、ただ繰り返しあるのみです。

さて、そろりと老いの道を歩みながらも、久しぶりに“負けるもんかの精神”を奮い立たせる私は、あと1か月でどこまで覚えられるでしょうか?
願わくば、本番には楽譜を外して、指揮者に集中して思い切り歌いたい。楽譜とのにらめっこは続きます。(M)
posted by blogstaff at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常風景
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