2022年12月04日

宜しくお願いします!

先日、来年3月の演奏会で指揮をして頂く、松井慶太先生の一回目の練習がありました。
スラッと背が高く、少し長めのふんわりヘアー、黒のコーディネートに黒マスク。目がハート(笑)
通常練習日だった為、時間が短いので少し早めに集合して「ユビラーテ・デオ」と「グローリア」を練習。歌いながら、指示をメモりながらとなかなか大変でしたが、今 練習録音を聴きながら復習中です。

グリーン・エコーに入団して48年。たくさんの指揮者と出会いました。我が団の演奏会、名フィル定期演奏会、第九、ニューイヤーコンサート等々 37名もの指揮者を経験させて頂きました。(10回以上ご一緒した方や外国の方も数名) 皆様それぞれに深く思い出がありますが、入団して初めての演奏会指揮者「外山雄三」合唱指揮者「田中信昭」人気爆発直前「佐渡裕」世界的指揮者「小澤征爾」の先生方は、特に印象深く強く心に残っています。こんなに多くの名だたる指揮者と、楽しい時間を共有させて頂けた(時には悔しい思いもありましたが・・・)のはとても幸せです。
38人目の松井先生とは、どんな思い出が創れるのかワクワクしています。次回練習までしっかり復習して、さらに一歩高い所に行けるように準備し、いい演奏会にしたいと思います。お楽しみに!!(Q)
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2022年11月20日

バッハ全集を戴く

知り合いから「バッハの全曲を納めたCD・DVDを貰い受けてほしい。」というメールが突然送られてきた。しかも無償が条件とのこと。自分はバッハを熱心に聴くものではないし無償では気が引ける、と婉曲にお断りした。しかし、先方はかなりの勢いでとにかく受け取ってほしいと、再度の依頼が来た。

経過を伺うと、知り合いも知人から譲り受けたという。元の持ち主が早世されて、その遺品を整理する中で、ご遺族から喜んでいただける人に譲りたいとして、知り合いが戴くことになった。真面目な知り合いは、2年間で全てのCD・DVD150枚以上を聴き終えて、ご遺族にも確認の上で、次の人に引継ぐということで私に白羽の矢が立ったわけだ。

バッハの曲は、多少フルートを吹くことからフルートソナタは全て持っているが、他はブランデンブルク協奏曲や無伴奏チェロ組曲など少数の有名な作品のCDしか持っていない。恥しながら合唱の入っている曲も数曲しか聴いたことがない。熱心なファンではないのだ。早世された元の持ち主のことや全曲聴き終えた知り合いのことを考えると、多少気が重くなってきた。

これからは当分の間バッハを聴くことになるが、あの白いかつらを被った厳めしい顔を想うと、居住いを正して聴かねばならぬような気がしてきた。このブログを書いていても、頭の中ではトッカータとフーガの重厚なオルガンの音が響いている。(ヨッシー)
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2022年11月06日

名フィル第506回定期演奏会 マーラー『復活』

11月4、5日、グリーン・エコーは名古屋フィルハーモニー交響楽団第506回定期演奏会 マーラー交響曲第2番『復活』に出演させて頂きました。満点とは言えないですが、精一杯、歌いきることができ、この機会をくださった名フィル様と聴いてくださったお客様に感謝の気持ちでいっぱいです。

コロナの影響で2年延期されていたプログラムで、この間の合唱活動の難しさはこのブログでも折りに触れお伝えしてきました。『復活』の合唱は、非常に繊細な冒頭部分から大音響のフィナーレへと、とても起伏が激しく、現在のグリーン・エコーだけでは表現しきれないと判断しました。そこで名古屋コール・ハーモニアの皆様へ共演をお願いし、快くお引き受けくださったのは本当にありがたく心強いことでした。

本番は、小泉和裕先生の指揮とオーケストラの演奏、そして素晴らしいソリストの歌声に魅了されているうちに、5楽章が到来。いろんな曲で、合唱団が歌う少し前に一斉に立ち上がるという場面がありますが、この曲のそのシーンは、最高にかっこいいものの一つではないかと個人的には思います。正面客席に陣取る私達が立ち上がる直前にライトアップされ、いやが上にもボルテージが上がります。

とはいうものの、自分自身は感じたことのない緊張感で立つ前から足が震え、立ち上がっても止まりません。小泉先生を見ても明るく光るライトを見ても、困り果てて南無阿弥陀仏と心のなかで唱えてもダメ。会場の気迫に飲まれてしまったかのようでした。しかし、管楽器の奏でるナイチンゲールの声が止み静寂が訪れ、深く吸ったその息でAufersteh'nとささやいた瞬間、震えがピタリと止まりました。歌うことで、ホール全体の空気と自分が一体になれたように思います。

そこからはあっという間。あの大人数のオケが必死で奏でる大音響に負けじと、合唱団全体、皆が120%の力で声を振り絞ったと思います。気づいたら、万雷の拍手。こんなに大変でも、もう終わってしまったのだと、ただただ思うほど、甘美な時間でした。

小泉先生が今季を限りに名フィルの音楽監督を退任されるということで、惜別の思いで聴きに来られたお客様も多かったことと思います。Twitterでも、良い演奏だったとの感想を目にして、何とか役目を果たせたかと、ホッとする思いです。私が一番嬉しかったのは、ひとの声はいいな、という旨の感想でした。もちろんソリストが素晴らしく、そのことについてが大半だと思いますが、合唱団員全員が、今、歌えるって嬉しいな、と心の底から感じているはずです。

まだコロナについて油断は禁物で、様々な事情で舞台に立てなかった仲間もおり、決して完全復活、ではないものの、今回このような演奏を経験できたことは、これからの合唱活動にとって大きな自信になると思います。心のこもった質の高い演奏をできるよう、また練習を積んでいきたいと思います。本当にありがとうございました。(A)
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2022年10月29日

「ナーズム・オラトリオ」

先月になりますが、グリーン・エコーの元指揮者高橋昭弘さんが、合唱指揮をする「ナーズム・オラトリオ」を市民会館で歌いました。
練習が始まった4年前には、ナーズム・ヒクメット(作詞)も、ファジル・サイ(作曲)も?の状態でしたが、練習日ごとに配布される、高橋さんの情熱あふれる膨大な資料を読むうちに身近になり、トルコのドラマにもハマっていきました。

演奏会前日には高橋さんの熱意とセンスあふれる素敵なプログラムが配布され、チケット委員の「さらにもう1枚を!」という呼びかけもあり、「ナーズム・オラトリオ」合唱団の一員としての一体感が高まりました。
当日は4年間も慣れ親しんだ曲目を、これで最後と愛しむように歌い上げることができました。
高橋さんと共通する大学時代の同期生・後輩からは、終演と同時にブラボーメールが続々と届き、懐かしくも幸せな数日間でした。

そして10月29日の朝日新聞名古屋版に、名古屋男声合唱団の写真と共に高橋さんのやさしい笑顔が掲載されました。
ナーズム・オラトリオと並行して、引き揚げ体験を歌う創作曲「棄民」を10年近く準備してきた様子が読み取れる記事です。

高橋先輩の指揮でこれからも歌う機会はありそうです。
次のお誘いを楽しみにしています!! (U)


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2022年10月14日

久々の涸沢カール

涸沢カール20221005.jpg
途切れた年がありながらも、若い頃から夏には夫婦で北アルプスあたりへ登山に出かけていました。仕事をリタイアし、時間ができたのでいつでも山へ行かれると思った途端、コロナ禍のもと、密を避けられない山小屋泊の登山はためらわれ、この2年間は宿泊を伴う登山を自粛していました。
この夏は行動制限もなくなり、そろそろ夏山登山を再開しようと考えたところ、天候が安定せず、また、あてにしていた山小屋の従業員にコロナ感染者が出て営業自粛に、などということが続き、機会を逸してしまいました。
“かくなるうえは紅葉の山へ!”ということで、久々に涸沢カールへ行こうと思い立ったところ、今度は涸沢の2軒の小屋の予約が取れません。昔は「こんにちは、お世話になります」と言えば、山小屋は予約なしでも泊めてもらえるものでしたが、時代が下るにつれ、だんだん予約制になってきて、コロナ以降は完全予約制になってしまいました。おまけに、睡眠時身体を横向きにし、隣の人の足が顔の前にくるというようにするなどして、入るだけ登山客を押し込むという従来のようなことはなくなり、山小屋と言えど、一人ずつのスペースを一定確保するようになったため、収容人数が大幅に減ってしまったのです。

さて、涸沢カールにある山小屋は希望日の1か月前の同日午前8時から電話での予約受付開始。何度かけても、ずーっと話し中が続きます。1時間後にようやく繋がったと思ったら、もう満室!
がっかりです。
そんな事情で涸沢カールでの宿泊を諦めました。そのかわり幸いにして、涸沢カールへの登り口であり、上高地の一番奥の横尾山荘に前泊し、涸沢カールからの下山後は同じく上高地内の徳沢ロッヂに泊まるという日程を組むことができました。ところが、天気は出発の前日まで続いた晴天が全国的に崩れるという展開になりました。久々の涸沢カールへの道は、厚い雲の下、小雨の中を歩くことになってしまいました。横尾小屋を出発し、登ること3時間ほどで、目指す涸沢カール(2,300m)に到着。到着した時は雨が上がっており、色づいたナナカマド、ダケカンバと穂高連峰の稜線をかろうじて見ることができました。

若い頃に見て心に焼きついている“青空に真っ赤に色づいたナナカマドと穂高の山々”をもう一度見たいと思って歩いたのに、今回は叶いませんでした。でも、若い頃、涸沢カールを通って、奥穂高岳や北穂高岳へ(時には土砂降りの雨の中を)何度か登ったことを思い出していました。
紅葉で色づいた涸沢カールと荒々しい岩山のコントラストはまことに美しく、実に雄大です。この季節になると新聞の写真やテレビなどでも見ることができますが、やはり実際にその場に身を置き、目の当たりにするのとではまるで違います。そのような大自然の中に身を置くことは、これからもできる限り続けていきたいと思います。涸沢カールまでは上高地の河童橋から6時間、この夏にも高齢者の山岳遭難のニュースをよく耳にしましたので、涸沢カールから先の険しい道へ行くことは少しためらわれますが、これからも体力にあった山歩きを続けていきたいと改めて思いました。(M)
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